FACTAleaks――オリンパスへの公開質問状と宣戦布告
http://facta.co.jp/blog/archives/20110715001009.html
以下、質問と、その回答(by T)
(1)事実関係の有無
これら3社を買収した事実の有無、それぞれの買収金額(あるいは合計買収金額)は上記のように800億円ほどと考えてよいかどうかについて伺いたい。
==はいそうです。
(2)買収金額の不合理
取材では、アルティス、NEWS CHEF、ヒューマラボはいずれも05年に設立されたか、休眠会社を業態転換させて営業を再開させた会社であることが判明しています。信用調査会社の調べでは、08年時点での売上規模はいずれも2億円ほどであり、業績面でも履歴面でも背景が希薄な会社の買収に数百億円もかけるのは常識的ではありません。場合によっては、3社の株式を買い取ったグローバル・カンパニー社に対する利益供与も疑われますが、御社の見解はいかがでしょうか。
==はいそうです。
(3)減損処理
決算公告によると、アルティス、NEWS CHEF、ヒューマラボの3社は、すでに債務超過に転落し、アナリストなどによれば、貴社がそれらの株式については買収したわずか一年後には一括して減損処理を済ませたとみられる、と聞きます。
a、アナリストたちの言うように、減損処理は済ませたのでしょうか。
==はい。2009年3月期決算において、投資額の70%程度の減損を行いました。
b、(済ませたのであれば)09年3月期に計上した特別損失のうち、これら3社に関連した損失はそれぞれいくらでしょうか。
==約550億円程度と考えております。
また3社について、その後に追加計上した特別損失の有無について。
c、上記のような一連の動きを考えると、子会社化の決定には重大な判断ミスがあったと考えられますが、貴社ではどのような御認識でしょうか。取締役の善管注意義務違反はなかったとお考えですか。監査役は業務監査や会計監査を十分に果たし、違反はないとお考えでしょうか。違反がないとお考えなら、その理由は? また株主への説明責任についても併せて伺いたく思います。
==取締役の善管注意義務違反はあったと考えております。監査役につきましても、正当な注意を払っていなかったものと考えております。
(4)ジャイラスについて
貴社が買収する以前にジャイラスが公表していた財務数値によると、06年12月時点でジャイラスの総資産(4億6000万ポンド)の半分以上が「のれん代・営業権」(2億5300万ポンド)で占められており、製造業としても医療機器メーカーとしても、その貸借対照表は極めてアンバランスであると思われます。
a、のれん代・営業権が過大と思われるジャイラスに対して、さらに貴社がのれん代を上乗せして買収した形になっていますが、この買収のファイナンシャルアドバイザーはどの会社で、貴社にどのような説明をしたのでしょうか。またその説明に対して、貴社ではどのようにお考えでしたでしょうか。
==ケイマン諸島のAXESとAXAMという会社でございます。買収総額の約3割を報酬として同2社に支払う契約となっておりましたため、できるだけ買収金額を高くした方がよいと考えました。
b、ジャイラスの買収にあたって、株価上40%ものプレミアムを上乗せし、さらに一千億円の優先株まで追加購入したことについて、オリンパス本体の監査法人及び、海外子会社の監査法人はのれん代等について、どのような会計処理を求めていますか? また優先株の購入先がどこかについても伺えれば幸いです。
==のれんについて、監査法人には「ごっくん」」してもらっています。優先株は、上記AXESとAXAMから買いました。
c、ジャイラスの「のれん代」は、オリンパスの連結貸借対照表上、どの科目に計上されていますか?
==無形固定資産の「その他」でございます。
(5)純資産について
貴社の連結貸借対照表で「純資産の部」をみると、「その他包括利益の累計額」が987億円のマイナス、外貨換算調整勘定にいたっては1008億円のマイナスとなっています。売上高や資産規模が同程度の同業他社と比べてもマイナス幅が極端に大きく、アナリストからは「何らかの損失が未処理のまま隠れているのではないか」と疑う声もあります。この点についても説明をお願い致します。
==「その他包括利益の累計額」は、「為替換算調整勘定」を含むものでございますので、為替換算調整勘定についてご説明いたします。ジャイラスグループ買収時は1ポンド225円でしたが、現在は1ポンド120円程度と半減しておりますため、ジャイラスグループの資産を円換算することにより発生した為替レートの変動によるものでございます(ジャイラスグループを9億ポンド(約2000億円)で取得しましたが、現在は約1000億円と半減しているため)。
以上、Tでした。
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